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J-VET 2007年9月号 膵外分泌不全のエビデンス 年 膵臓疾患のエビデンス 猫の膵炎の診断 COMPENDIUM:高ナトリウム血症・副腎皮質機能亢進症
最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」
小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。
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■小動物診療のエビデンス消化器疾患のエビデンス 3
*膵外分泌不全のエビデンス
桃井康行
典型的な臨床症状として便量の増加がみられる。診断においては,TLIの測定が感度および特異性に優れている。治療には粉末状または顆粒状の消化酵素剤が有効である。
消化器疾患のエビデンス 4
*膵臓疾患のエビデンス 猫の膵炎の診断
坂井 学
猫の膵炎は,犬に比べて特徴的な臨床症状や臨床病理学的所見を示さないため,診断が困難である。膵臓特異的検査(fTLI,fPLI)は,猫で膵炎が疑われた場合の検査として有効である。超音波検査による膵臓の評価は,ほかの画像診断と比べて特異度および感度が高い。確定診断には膵生検による病理組織検査が必要である。猫の膵炎は背景に肝疾患などが隠れている可能性があるため,膵生検の際には肝臓も同時に採材する。
■COMPENDIUM
*犬の高ナトリウム血症
監訳:岡野昇三
高ナトリウム血症は生命を脅かすおそれがあり,水分の喪失またはナトリウムの増加による水とナトリウムの不均衡に起因し,水分摂取量が不十分な場合に起こりやすい。急性または重度の場合は結果として体液が高浸透圧になり,水分が細胞内から細胞外へ急速に移動し,頭蓋内出血や神経学的変化を引き起こすことがある。高ナトリウム血症を治療する際,不適切な輸液療法を行うと脳水腫や,昏睡,死亡に至る重度の合併症を招くおそれがある。本稿は高ナトリウム血症の病態生理,原因,分類,治療,予後についてのレビューである。
*副腎皮質機能亢進症 : 犬における治療
監訳:遠藤泰之
本稿は,これまでに報告されている犬の副腎皮質機能亢進症に対する治療法に関するレビューである。下垂体性および副腎腫瘍による副腎皮質機能亢進症における内科的治療と外科的治療の選択肢について論じ,それらの効果,安全性,用途について比較する。
■UK VET
*創傷治癒
監訳:望月学
これまでに解明された知見を加え,創傷治癒の基礎を述べる。創傷治癒にかかわるそれぞれのサイトカインがどのような段階で機能するのか,細胞および基質はどのように動くのかなどの基本的な情報は,湿潤療法(閉鎖療法)を実践する前に再確認し,アップデートしておきたい知識である。
*セルフアセスメント
眼科1
監訳:印牧信行
*セルフアセスメント
眼科2
監訳:印牧信行
■連載,他
*第9回岐阜大学教育セミナー
教育講演小動物獣医療における湿潤療法
山添和明
*小動物歯科シリーズ
基礎からの小動物歯科学
第11回
歯周外科治療―歯肉切除術と歯肉整形術
藤田桂一
歯周外科治療は,炎症を起こした組織を除去して進行を抑え,口腔環境を整えるために行う。増殖性の歯肉炎や歯周病,あるいは歯肉増殖症,エプリスに対する治療として歯肉切除術および歯肉整形術を適応することがある。この手技の適応と非適応,実際の手技,術後のケアについて,わかりやすいイラストとたくさんの写真を使って詳説する。
*画像診断シリーズ
実践
心エコー検査に用いる超音波診断装置の選び方(11)―装置のしくみ―
ドプラ法を理解する(その1)
田中綾
ドプラ効果といえば救急車のサイレンである。音源である救急車が近づいてくるときには発信された音の周波数が縮められ,サイレン音は高く聞こえるが,遠ざかるときには周波数が伸ばされて音程が低くなったように聞こえる。超音波検査機器のドプラ機能は,この現象を利用して超音波を反射した物体の速度を測定したり,その物体の移動方向を色で表示したりするシステムである。今回は連続波ドプラとパルスドプラを中心にドプラ法の原理を解説する。
■掲載薬剤一覧表
■J-VETインフォメーション
- 商品情報開閉
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- 商品ID
- 00010709
- 判型
- A4
- 発刊日
- 2007年9月10日