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J-VET 2007年10月号 エビデンスに基づく猫の糖尿病治療 COMPENDIUM:犬の免疫介在性溶血性貧血 病態生理,臨床症状,診断 他
最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」
小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。
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■小動物診療のエビデンス内分泌疾患のエビデンス
*エビデンスに基づく猫の糖尿病治療
西飯直仁
猫の糖尿病はヒトの2型糖尿病に類似するが,基本的にインスリンの投与が必要である。一部の糖尿病の猫は,インスリン投与から離脱できる場合がある。厳格な血糖コントロールが予後や合併症に与える影響については不明である。
■特別企画自己免疫性疾患におけるシクロスポリンの使い方
2007年8月10~12日に開催された第4回日本獣医内科学アカデミー学術大会(JCVIM)において,3人の先生方により現在最も注目されている薬剤の1つであるシクロスポリンに関する講演が行われた。今回,大野先生,辻本先生,岩崎先生,ノバルティス アニマルヘルス様のご協力により,この貴重な講演の概要をJ-VETに掲載させていただく機会を得たのでここに紹介する。シクロスポリンを含めた各種免疫抑制剤の基礎,薬剤に関する最近の知見,免疫介在性血液疾患および皮膚疾患の症例報告である。
*免疫抑制剤の種類と作用機序
大野耕一
*免疫介在性血液疾患におけるシクロスポリンの使い方
辻本元
*皮膚科領域におけるアトピー性皮膚炎以外でのシクロスポリンの使用について
岩崎利郎
■COMPENDIUM
*犬の免疫介在性溶血性貧血:病態生理,臨床症状,診断
監訳:水野拓也
免疫介在性溶血性貧血は,Ⅱ型過敏反応に起因し,犬と猫において一般的に認められる貧血である。本疾患は中年齢の雌の犬,とくにアメリカン・コッカー・スパニエルに好発する。一般的に,重度の貧血とそれに伴う炎症反応に関連した臨床症状が認められる。免疫介在性溶血性貧血の特異的な診断法は確立されていないが,若齢や中年齢の好発犬種に溶血性貧血が発生し,赤血球の自己凝集や球状赤血球が認められ,直接抗グロブリン(クームス)試験が陽性となり,貧血を呈するほかの基礎疾患が除外でき,免疫抑制療法に対して適切な反応が得られるような場合には本疾患を疑う。
*犬の免疫介在性溶血性貧血:治療, 予後
監訳:水野拓也
原発性免疫介在性溶血性貧血の治療には,短期的な酸素供給による支持療法と長期的な免疫抑制療法が必要となる。治療の選択肢には,輸血,標準的かつ論理的な免疫抑制剤の投与,脾臓摘出術,血栓塞栓症の予防がある。また,本稿ではこの疾患の予後および予後因子についても検討する。
■UK VET
*下痢の病態生理
翻訳:木下明紀子
*下痢の治療
翻訳:木下明紀子
■連載,他
*小動物歯科シリーズ
基礎からの小動物歯科学 第12回
歯周外科治療―フラップ形成術(粘膜歯肉移動術, 骨整形術を含む)および組織誘導再生(GTR)
藤田桂一
前回に引き続き歯周外科治療について述べるが,今回はフラップ形成術の適応,詳細な術式,処置後のケアを解説し,実際の症例もいくつか紹介する。進行した歯周病など,歯周ポケットが深く形成されている場合には,フラップ形成術を適用して歯石除去を行わなければ効果的に治療することは難しい。
*画像診断シリーズ実践 心エコー検査に用いる超音波診断装置の選び方
装置のしくみ―ドプラ法を理解する(その2)
田中綾
動体の速度や方向性を描出することができるドプラ法原理の解説第2弾,カラードプラ法である。シリーズタイトルの心エコー検査のメインともなりうるカラードプラ法であるが,この機能のしくみ,利点および欠点に関する知識は循環器疾患の詳細な検査を行ううえで欠かすことのできないものとなる。
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- 商品ID
- 00010710
- 判型
- A4
- 印刷形式
- カラー
- 発刊日
- 2007年10月10日