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J-VET 2007年11月号 犬の前十字靱帯断裂 診断のエビデンス OMPENDIUM:リドカインパッチの使用法 他

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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■小動物診療のエビデンス整形外科疾患のエビデンス3
*犬の前十字靱帯断裂 診断のエビデンス
千々和宏作
前十字靱帯の断裂は,単純な運動負荷で生じるのではなく,関節炎や靱帯の変性が背景にあるという考え方が主流になりつつある。本疾患は,シグナルメント,臨床症状,身体検査,X線検査などから総合的に評価すべきであり,単一の検査によって確定診断を下すことは危険である。検査およびその評価は必ず両側の膝関節で行う。犬の前十字靱帯断裂における前方引き出し検査の陽性率は50%であり,陰性であっても部分断裂が存在する場合がある。
整形外科疾患のエビデンス4
*犬の前十字靱帯断裂―疫学
・内科療法
・外科療法のエビデンスと最近の傾向―
枝村一弥
前十字靱帯断裂は,本邦では大型犬のほかに中型犬やヨークシャー
・テリアにおける発生が多い傾向にある。原因に関しては多くの因子について検討がなされているが,結論は出されていない。治療法には保存療法と外科療法があるが,いずれを選択しても変形性関節症は進行する。近年,海外では脛骨高平部水平骨切り術(TPLO)が多く適用され,新しい術式も研究されている。前十字靱帯断裂では内側半月板損傷が併発することがあり,半月板切除または半月板リリースを行う。
■COMPENDIUM
*リドカインパッチの使用法
監訳:西村亮平
犬と猫におけるリドカインパッチの薬物動態に関して,最近行った研究によりリドカインの血漿中濃度は低い傾向にあることが示された。マルチモーダル疼痛管理法では,リドカインパッチはオピオイドやNSAIDs などの現在使われている鎮痛薬を補助する強力な鎮痛薬となりうる。本稿はリドカインパッチとフェンタニルパッチの比較も含め,リドカインパッチの長所と短所,および犬と猫における臨床応用について概説する。
*犬における粘膜免疫と慢性特発性腸症
監訳:坂井学
慢性下痢のような消化器疾患は,犬の診療では多くみられる。これらの疾患の多くは,診断的研究が行われているにもかかわらず根本的な原因が明らかとなっていない。本稿は,犬の慢性下痢に関連し,原因が十分解明されていないいくつかの症候群についてのレビューである。これらの症候群の多くの病因においては免疫系が中心的な役割を果すため,消化管の粘膜免疫についても記載する。本稿で述べる食事療法,免疫抑制剤,抗生物質,プロバイオティクス,プレバイオティクスなどの治療法は,腸の免疫応答を調節することが目的である。
■UK VET
*心室性不整脈または心室性異所性拍動の治療指針
監訳:藤井洋子
心室性不整脈または心室性異所性拍動が心電図上に認められた場合,心筋効率が重度に低下しており,危険かつ悪影響を及ぼすおそれがあるので直ちに治療すべきであるというのが直感的な感覚である。しかし近年,ヒトおよび動物における心室性異所性拍動の重要性についての根本的な評価,および抗不整脈治療の必要性に関する再検討がなされている。心室性異所性拍動の評価法と治療の必要性を述べる。
*先天性心疾患 1
子犬と子猫の心雑音
監訳:藤井洋子
本稿は,若齢動物で心雑音が聴取された場合に,その重要性の判断や長期予後への影響について獣医師が理解を深めるための全3部にわたる記事の第1部である。胸部の聴診だけでなく,病歴,基礎疾患の有無,全身の身体検査も重要である。また,無害性雑音と病的雑音を鑑別しなければならない。早期発見を可能にするために,若齢動物が初めて動物病院を受診した際,および定期的な来院時に行うべき検査について解説する。
■連載 他
*画像診断シリーズ実践 心エコー検査に用いる超音波診断装置の選び方(12)―装置のしくみ―各種心機能測定法のまとめ
田中綾
心エコーを利用して心機能を評価するための指標とその測定法を述べる。肺動脈および大動脈の狭窄,各弁における逆流,心房中隔,または心室中隔,動脈管などに短絡が認められる場合の圧較差,心不全時の心収縮能,とくに肥大型心筋症などにおける心拡張能,心臓の収縮から拡張までの経過時間を詳細に解析する心時相分析の求め方を解説する。
*ユーカヌバ
第9回日本臨床獣医学フォーラム年次大会2007 学術セミナー
タンパク漏出性腸症の診断と管理
Stanley L. Marks
タンパク漏出性腸症はさまざまな消化器疾患が原因となり,腸管からアルブミンおよびグロブリンを喪失する症候群である。治療せずに放置すると汎低タンパク血症や末梢の浮腫を引き起こし,死を招く。診断法,薬物療法,食事療法の詳細を述べ,実際の症例を紹介する。
※誌面の都合上,藤田桂一先生の連載「小動物歯科学シリーズ 基礎からの小動物歯科学」は休載いたします。ご了承ください。
商品情報開閉
商品ID
00010711
判型
A4
発刊日
2007年11月10日
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