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J-VET 2008年1月号 組織球系腫瘍 診断のエビデンス COMPENDIUM:重篤な症例におけるマグネシウムの異常 他

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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目次開閉
■小動物診療のエビデンス腫瘍のエビデンス6*組織球系腫瘍 診断のエビデンス
酒井洋樹
組織球増殖性疾患は,マクロファージおよび樹状細胞に由来し,腫瘍を含む増殖性疾患である。臨床像はさまざまであり,病理組織検査によって確定診断を下す。典型的な犬皮膚組織球腫は,発生年齢,発生部位,肉眼像および細胞診の所見をあわせることにより診断可能である。悪性線維性組織球腫は組織球系腫瘍ではなく,臨床動態も異なるので注意が必要である。
腫瘍のエビデンス7
*組織球系腫瘍
治療のエビデンス
森崇
組織球系腫瘍の治療に関するエビデンスを紹介し,解説する。皮膚組織球腫はリンパ球の浸潤とともに自然退縮するが,これ以外の組織球系腫瘍の予後は注意が必要である。反応性組織球症と組織球肉腫の鑑別が困難なことがあり,また反応性組織球症のうち,少数は組織球肉腫に移行するおそれがある。
■COMPENDIUM
*重篤な症例におけるマグネシウムの異常
監訳:佐野忠士
マグネシウムの変動は,神経および筋,循環器系,代謝系に重大な影響を及ぼすことが知られている。近年のpoint-of-care testing(POCT,院内あるいはベッドサイドで行える検査)の進歩により,血清マグネシウム値の変動のモニタリング,救命救急における治療がより容易に行えるようになってきている。本稿は,マグネシウムの恒常性,臨床的異常,マグネシウムの異常が認められる重篤症例に対する治療方針についてのレビューである。
*犬の心膜液貯留:病態生理,原因
監訳:柴崎哲
心膜液貯留は心膜腔に液体が異常に貯留した病態である。液体の量が増し,心膜内腔圧が上昇すると心タンポナーデを起こす。心膜液貯留の原因として最も多いものは,心臓の血管肉腫,特発性心膜液貯留,化学受容器腫瘍である。根本的な原因を理解することは,適切な治療を選択し,正確に予後を判定するうえで重要となる。
*犬の心膜液貯留:診断,治療,予後
監訳:柴崎哲
心膜液貯留は,多くの場合,身体検査によって診断することが可能である。身体検査では,弱い心音,奇脈,頸静脈の怒張などの所見が認められる。X線検査では心陰影がほぼ球形となる。心エコー検査は心膜液貯留の診断における信頼性の高い検査である。心膜穿刺は心タンポナーデの救急処置として行われる。心膜切除術によって延命できる場合がある。予後はきわめて多様であり,その原因となる疾患によって決まる。
■UK VET
*猫の鼻鏡検査
翻訳:井上愛香
猫の鼻咽頭疾患の検査法として,外鼻孔(吻側)から,あるいは鼻咽頭(尾側)から行う鼻鏡検査は,スコープの操作のトレーニングを行えば,診断において非常に有用となる。本稿では,鼻鏡検査に必要となる基礎知識,器具,手技,合併症について述べる。
■連載,他
*新連載
犬と猫の臨床腫瘍学 第1回
臨床腫瘍学に対する心構え
丸尾幸嗣
日々の診療において,癌の症例の比率は高く,臨床獣医師にとって避けて通れない最大難関事となっている。連載を開始するにあたり,日常の腫瘍診療において心掛けなければならないことを述べる。
*小動物歯科シリーズ基礎からの小動物歯科学 第14回
口腔外科治療―口腔鼻腔瘻(口鼻瘻管)の修復
藤田桂一
歯周病による歯槽骨の破壊,異物,外傷,抜歯などにより口腔と鼻腔が貫通する疾患を口腔鼻腔瘻(口鼻瘻管)という。この外科治療について述べる。抜歯時やほかの処置時に偶発的に発見されることもあるため,日常的な手技として身につけておいたほうがよい。
*画像診断シリーズ実践 心エコー検査 第2部
エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(1)
左心房のモザイク(1)
田中綾
心エコー検査で左心房にモザイクパターンが認められた場合の鑑別診断について解説する。左心房のモザイクは最も目にする機会の多い異常であり,主要な症候は僧帽弁逆流であるが,治療法は逆流が生じる根本的な原因や病態生理メカニズムによって異なる。どのように鑑別を行えばよいか,まずは評価法について述べる。
商品情報開閉
商品ID
00010801
判型
A4
印刷形式
カラー
発刊日
2008年1月10日
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