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J-VET 2008年5月号 外耳炎から中耳炎へ -ヒトの病態との比較による基礎的情報- 後編 COMPENDIUM:犬の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎 他
最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」
小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
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■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。
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■小動物診療のエビデンス
■耳鼻科疾患のエビデンス2外耳炎から中耳炎へ -ヒトの病態との比較による基礎的情報- 後編:
青木忍
先月号に引き続き,外耳炎と中耳炎を対比させながら診断と治療について述べる。手術を必要とするような犬の中耳炎は,ヒトの中耳炎に類似する。疾患に伴う鼓膜の変化は真珠腫の形成など,中耳炎の慢性化あるいは悪化と関係する。中耳炎の治療に適用される全耳道切除術 + 外側鼓室胞骨切術は侵襲性の高い手術である。
■COMPENDIUM
■犬の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎
監訳:長谷川大輔
肉芽腫性髄膜脳脊髄炎は,犬の中枢神経系に生じる原因不明の非化膿性炎症性疾患である。脳,脊髄の実質および髄膜の血管の周囲における単核細胞の大きな囲管性細胞浸潤が組織学的な特徴である。無治療の場合には,多くの患者が死の転帰をたどる。スタンダードな治療法として免疫抑制量のグルココルチコイドが用いられているが,近年,より効果的な新しい治療法が提唱されている。本稿は,犬の肉芽腫性髄膜脳脊髄炎の病理,原因,臨床症状,治療への反応,予後についてのレビューである。
犬の前立腺疾患と外科
監訳:西村亮平
前立腺の疾患は,手術による治療を必要とすることが多い。早期に去勢手術を行えば,良性前立腺過形成,前立腺炎,空洞性病変(前立腺膿瘍または前立腺嚢胞)の進行を予防できる可能性があるとされている。未去勢の犬でこのような疾患が認められた場合には,去勢手術を行うことによって治療の成功率が高まり,再発も予防することができるため,必ず外科的治療の1つとして行うべきである。本稿では前立腺疾患の診断と外科的治療について述べる。
■UK VET
■犬の尿失禁3. 後天性尿失禁の鑑別診断と外科療法
翻訳:村田裕史
先月号に引き続き,尿失禁を起こしうる後天性の原因について解説する。後天性の原因として最も多いものは尿道括約筋機能不全である。そのほかにも神経筋障害,腫瘍,前立腺疾患など,さまざまな疾患が後天性尿失禁を引き起こすが,それぞれの病態においてどのように尿失禁が生じるのかを理解し,適切な処置を適用したい。
■連載,他
■画像診断シリーズ
実践 心エコー検査(第2部)
エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(4)右心房のモザイク(2)右心房にモザイクが認められる症例の病態評価と治療戦略:
田中綾
右心不全は症状を伴わずに徐々に進行していくことが多い。このため,心エコーによる評価がより重要になるはずであるが,左心系に比べると右心系の機能評価はあまり充実していない。右心房にモザイクが認められた症例における心エコーを用いた病態評価と治療戦略について述べる。症例の病態が圧負荷の増加が主体か,容量負荷の増加が主体かによって治療戦略は異なる。
犬と猫の臨床腫瘍学
第5回腫瘍の細胞診:酒井洋樹
細胞診は,病変部からその構成細胞を採取して細胞形態をもとに診断する検査である。本稿は細胞診の特徴と対象,標本作製上の注意などを組織診と比較しつつ解説する。細胞像が示唆する所見と細胞診の限界を理解しておかなければ,診断法として真に利用することは不可能である。
テクニカルインフォメーション海外におけるピモベンダンの評価
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- 商品ID
- 00010805
- 判型
- A4
- 発刊日
- 2008年5月10日