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J-VET 2008年10月号 猫の下部尿路疾患:FLUTD 診断のエビデンス COMPENDIUM:直腸皮膚瘻 症例報告・人工肛門形成術 他

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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目次開閉
■小動物診療のエビデンス
■○泌尿器疾患のエビデンス 4猫の下部尿路疾患:FLUTD
診断のエビデンス
大石明広
特発性膀胱炎は,猫の下部尿路疾患(FLUTD)で最も多くみられる(55~64%)。しかし,その診断は除外診断に基づいている。10歳未満の猫で尿路感染症が発生する確率は,ゼロではないがきわめて低い。結晶尿は尿石症のリスクファクターではあるが,それ自体が下部尿路症状をもたらすものではない。
○泌尿器疾患のエビデンス 5猫の下部尿路疾患:FLUTD
治療のエビデンス
大石明広
特発性膀胱炎の治療は段階的に行う。治療目標は,発症期の症状軽減および再発までの期間短縮である。ストルバイト尿石症の尿石溶解療法,ならびにストルバイト尿石およびシュウ酸カルシウム尿石の再発防止は,栄養療法(食事管理)によるところが大きい。FLUTDに罹患した猫に対して多くの治療法が推奨されているが,それぞれを支持するエビデンスの質を考慮したうえで治療法を決定すべきである。質の高いエビデンスとなる研究は,自然発生のFLUTDの猫を対象とし,無作為抽出法にて明確な対照群を設定した大規模な臨床研究でなくてはならない。
■COMPENDIUM
■○直腸皮膚瘻
症例報告・人工肛門形成術
監訳:福島隆治
本稿は,小動物における直腸穿孔と直腸皮膚瘻の病因,診断,治療について述べたレビューである。さらに,小動物における腸造瘻術の適用に関して概説し,ヒトやウマにおける手技と比較する。また,直腸穿孔に起因した直腸皮膚瘻が形成され,人工肛門形成術を適用した犬の症例も報告する。
○犬の組織球系疾患
監訳:森崇
犬の組織球系疾患は組織球系細胞の増殖を特徴とする新たに解明されつつある疾患である。非腫瘍性組織球系疾患(反応性組織球症,皮膚型と全身性組織球症からなる)の発生はまれである。腫瘍性組織球系疾患には良性の組織球腫瘍である皮膚組織球腫と,悪性腫瘍の局所性および播種性の組織球肉腫(これまでは悪性組織球症とよばれていた)が含まれる。組織球系疾患の鑑別は困難であることが多い。本稿では,それぞれの疾患の本質的特徴について述べ,臨床病理学,組織学,免疫組織化学,予後,治療の違いを詳しく解説する。
■UK VET
■巧みな詐欺師の仮面をはずせ
犬のアジソン病
翻訳:荻原由佳
副腎皮質機能低下症は,またの名をアジソン病といい,比較的まれな内分泌器疾患である。適切な治療が施されない場合には致死的な疾患ともなるが,初期は漠然とした非特異的な症状しかみられない。それゆえに,この疾患は昔から「巧みな詐欺師」などと称されている。迅速に診断を下すには,獣医師の臨床的な洞察力と診断確信度が必要である。
■連載,他
■○新連載
CT・MRIを読む
第1回総論 読影のための基礎知識
山添比奈子
CTとMRIは撮影(撮像)原理が違うため,画像の特性や表示方法,あるいは検査の適用部位が異なる。「CTやMRIは画像の見方がわからない」「専門用語ばかりでわかりにくい」などの意見を耳にするが,基本原理や読影ポイントさえ押さえておけば,X線画像や超音波画像と同様に誰でも画像上の異常を確認できるようになる。
○画像診断シリーズ実践 心エコー検査(第2部)
エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(6)
左室流出路のモザイク(1)
田中綾
左心室の流出路にモザイクパターンがみられる場合には,シャント(短絡),逆流,狭窄などが原因として考えられる。症例は数としては少ないが,メカニズムや重症度が多様であるため病態評価をきちんと行うことが難しい。今回は前編として左室流出路にモザイクが認められる疾患を解説する。
○犬と猫の臨床腫瘍学 第8回 腫瘍の手術
丸尾幸嗣
今回は,腫瘍の治療法(手術,化学療法,放射線治療など)のうち,手術に関する基本的事項について解説する。その手術の目的は根治か,緩和か,診断か,予防か。目的によって手技を変えなければならない。目的をはっきりと決め,チャンスは1回かぎりと認識すべきである。
J-VETインフォメーション
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商品ID
00010810
判型
A4
発刊日
2008年10月10日
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