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J-VET 2008年11月号 犬と猫のてんかん COMPENDIUM:食道炎と食道狭窄

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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目次開閉
■特別企画
■犬の脳・脳神経
MRI解剖アトラス― Veterinary adiology & Ultrasound より ―
○犬の脳のMRI解剖学
監訳:長谷川大輔
本稿の目的は,臨床と関連する脳解剖のMR画像アトラスを作成し,神経解剖学を臨床症状と関連づけることである。1.5TのMR装置を用いて,1頭の大型雑種犬の脳の横断面,矢状断面,背断面を撮像した。臨床上重要な神経解剖構造を識別して図示し,主要な脳の区画をマッピングしてそれぞれの区画に病変が生じた場合に現れる臨床症状を表にまとめた。MR画像所見と臨床症状を関連づけることにより,臨床に関するMR画像上の神経解剖学をより深く理解できるであろう。
○犬の脳神経のMRI解剖学
監訳:長谷川大輔
品種が異なる犬22頭のMR画像を再検討し,脳神経の起始と頭蓋の出入孔を解剖学的に評価した。視神経(・),動眼神経(・),三叉神経(・),内耳神経(・)は,通常の撮像画像でも十分に確認できた。さらにスライス厚を薄くして撮像した画像では,滑車神経(・),顔面神経(・),舌咽神経・迷走神経・副神経(・・・・・)束が確認できたが,外転神経(・)と舌下神経(・)の起始は確実に確認することはできなかった。
○和名・英名索引
■小動物診療のエビデンス
■○神経疾患のエビデンス 犬と猫のてんかん
長谷川大輔
特発性てんかんは犬に多く,猫で比較的少ない。てんかん発作は,脳の局所あるいは全体の神経細胞の興奮性と抑制性の不均衡によって生じる。発作を繰り返すと,発作による続発性の脳損傷(発作性脳損傷)が誘起される。治療は,いくつかの抗てんかん薬の単独投与,あるいは組み合わせによって行われる。しかしながら,およそ3割の患者は抗てんかん薬が効かない難治性てんかんである。特発性てんかんは,抗てんかん薬で発作をコントロールできれば,その予後は比較的良好である。
■COMPENDIUM
■○食道炎と食道狭窄
監訳:末松弘彰
食道炎および食道狭窄は,伴侶動物では比較的まれな疾患であるが,重要な疾患である。食道の疾患は現病歴と臨床症状が根拠になって疑われることが多い。食道炎および後天性食道狭窄は,食道の内壁に腐蝕性の物質あるいは異物が長時間接触し,粘膜が傷つくことが原因である。食道狭窄では,粘膜下組織と筋層も傷つく。食道炎および食道狭窄は早期に発見し,適切に対処することにより,栄養状態,嚥下困難,疼痛が大きく改善され,動物も通常のQOLを取り戻せることが多い。本稿は,最近の文献を再考し,食道炎と,食道の炎症による線維化が原因となる食道狭窄の診断および治療に焦点を絞って論ずる。
■連載,他
■○困ったときの免疫抑制剤 ―プレドニゾロン+α第4回
メトトレキサート
湯木正史
今回は,プレドニゾロン+αに応用可能な免疫抑制剤として,代謝拮抗剤に分類されるメトトレキサートについて述べる。メトトレキサートは,人医学領域では抗癌剤のみならず免疫抑制剤としても古くから使用されている。獣医学領域では抗癌剤として使用されており,歴史は古いが,免疫抑制剤としての使用報告はほとんどない。そこで,メトトレキサートの概要とともに当院での使用経験例を紹介する。
○犬と猫の臨床腫瘍学第9回 癌の化学療法
丸尾幸嗣
癌の化学療法の基礎知識と,抗癌剤治療の実際を解説する。癌の全身療法である化学療法では,一般的に抗癌剤の投与を中心とした薬物療法が行われる。ただし,癌の種類と発生部位によっては抗癌剤の局所投与が適用できる。抗癌剤治療は,薬剤そのものの特性を知るだけでなく,どのような癌に効果が発揮されるのか,適応を見極めることが大切である。
J-VETインフォメーション
商品情報開閉
商品ID
00010811
判型
A4
発刊日
2008年11月10日
商品カテゴリ

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