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J-VET 2008年12月号 前庭疾患 -ふらつく犬に出会ったら- COMPENDIUM:持続的腎代替療法 他

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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目次開閉
■小動物診療のエビデンス
■○神経疾患のエビデンス 6前庭疾患 -ふらつく犬に出会ったら-
川崎安亮
前庭疾患の診断の基礎は,前庭動眼反射と前庭脊髄反射の生理学的および病態生理学的な知識である。前庭疾患では,末梢性前庭障害と中枢性前庭障害の鑑別が重要である。末梢性前庭障害では,前庭代償により自発眼振がすみやかに消失しても,捻転斜頸や動的平衡障害が持続することがある。特発性前庭疾患の「病巣診断」は,末梢性前庭障害と中枢性前庭障害の鑑別と除外診断によって行われる。「病態」は不明な点が多いが,その回復には前庭代償が関与しているのであろう。
■COMPENDIUM
■○持続的腎代替療法
監訳:矢吹映
持続的腎代替療法は対流と拡散を組み合わせた血液浄化法であり,尿毒素を除去し,電解質異常を正常に戻すための治療法である。通常は急性腎不全の治療に用いられるが,さまざまな中毒や薬剤の過剰投与時の治療としても有用である。一定の間隔をおいて決められた時間だけ行う間欠的血液透析とは異なり,持続的腎代替療法は腎機能が回復するまで持続的に行う。持続的腎代替療法の一連の血液浄化技術と,ゆっくりと持続的に行うという特徴は,間欠的血液透析よりも正常な腎機能に近いものである。従来の透析システムよりメンテナンスが簡単ではあるが,特別な装置と,トレーニング,看護技術が必要である。
○潜在精巣
監訳:西村亮平
潜在精巣は,犬と猫において臨床上よくみられる問題である。潜在精巣は片側性にも両側性にも生じ,通常,精巣は小さく萎縮し,さまざまな位置に存在する。このような要因があるために,診断や外科的摘出術が難しい症例もある。診断が難しい症例では,画像診断も含め,さまざまな方法を用いて診断を確定する。治療では,患側の精巣を正常側の精巣とともに外科的に除去する。潜在精巣へのアプローチ法と手技は,精巣の位置によって異なる。
■学術誌翻訳
■Veterinary Parasitologyより野外環境下の犬におけるイミダクロプリド・ペルメトリン合剤の蚊に対する吸血阻害作用
翻訳:春日浩二, 春日春江
イミダクロプリド・ペルメトリン合剤は,コンパニオンアニマルの有害節足動物の寄生のコントロールにしばしば使用される。この薬剤の蚊の吸血阻害作用を,犬を対象として野外環境で評価した。犬は対照群と投薬群に分けて野外の試験室で飼育し,実験期間中に試験室に侵入した蚊を採集して吸血の有無を確認し,種を同定した。その結果,被験薬剤には蚊の吸血を抑制する作用があり,効果は投薬後42日間持続することが明らかになった。
■連載,他
■○CT・MRIを読む
第2回後躯麻痺 (1)椎間板疾患
山添比奈子
後躯麻痺は非常によくみられる臨床症状であり,原因としては椎間板ヘルニアが最も多く,ほかに脊髄の腫瘍や梗塞,馬尾症候群,動脈血栓症などがあげられる。各論の初回は後躯麻痺の原因として最も多い椎間板疾患を取り上げる。
○画像診断シリーズ実践 心エコー検査(第2部)
エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(7)左室流出路のモザイク(2)
田中綾
前回は,左室流出路にモザイクパターンがみられる疾患は病態から大きく3つ(狭窄,逆流,シャント)に分けられ,狭窄には主に2つの発生機序があることを述べた。今回は,それぞれの病態に対してどのような治療戦略を立てるべきかを考える。
○犬と猫の臨床腫瘍学
第10回放射線治療
森崇
現在,放射線治療は外科治療や化学療法とともに癌の治療の主流であり,欠くことのできないものとなっている。今回は,われわれ臨床獣医師が知っておくべき放射線治療の特徴を述べる。
○第14回岐阜大学教育セミナー
教育講演犬の`痒性皮膚疾患に対する臨床アプローチ―アレルギーを診断する前にすべきことは何か?―
前田貞俊
q痒性皮膚疾患では,炎症を引き起こしている原因を可能なかぎり明らかにし,病態に基づいた治療を最優先させる必要がある。鑑別診断法を総復習しながら,臨床的対応の実際について解説する。
○Topic猫の糖尿病のモニタリングをどうするか―グリコアルブミンの応用―
花野みなみ,三浦直樹,上村利也,野上理加,桃井康行
J-VETインフォメーション
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商品ID
00010812
判型
A4
発刊日
2008年12月10日
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