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J-VET 2009年1月号 犬の気管虚脱のエビデンス COMPENDIUM:猫のフィラリア症 他
最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」
小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。
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■小動物診療のエビデンス
■○呼吸器疾患のエビデンス 1犬の気管虚脱のエビデンス
山谷吉樹
気管虚脱は,現在においても好発犬種はヨークシャー・テリアであり,性差はなく,発症年齢はさまざまである。虚脱範囲の最終的な診断は,X線透視検査または気管・気管支内視鏡検査によらなければならない。内科療法で臨床症状の改善が得られない場合や,救命のために,気管外プロテーゼや気管内ステントによる外科的介入が適用される。
■COMPENDIUM
■○猫のフィラリア症
1. 猫の犬糸状虫症とは?
監訳:星克一郎
犬への犬糸状虫寄生が認められる地域において,猫へも犬糸状虫が寄生することは,今や周知の事実である。しかしながら,その病態は犬と猫で異なる。たとえば,猫では犬糸状虫が成虫になることはまれであるが,それにもかかわらず呼吸器障害を引き起こすおそれがある。
○猫のフィラリア症2. 診断と治療
監訳:星克一郎
猫の犬糸状虫症の診断には,画像診断を含む各種検査が有用と考えられるが,確実な検査法は存在しない。たとえ確実な診断を得ることができたとしても,犬糸状虫の虫体を標的とした治療は猫にとってほとんど利益がない。したがって,予防こそが重要なのであり,治療は症状を緩和するための支持療法にとどまる。
○犬が溺れた!
監訳:佐野忠士
溺水は死につながるおそれがある。水を誤飲したときの呼吸器の生理学的反応は,誤飲した水が淡水か海水か,量はどのくらいかによって異なる。救急蘇生は,事故が発生した直後に行わなければならず,また,酸素吸入による治療は必須である。冷水に沈んでいた場合は,生体防御機構がはたらくため,初期の生理学的反応が抑制される。潜水障害の予後は要注意であり,さまざまな要因に影響を受ける。
■学術誌翻訳
■The Journal of Veterinary Internal MedicineよりThe QUEST Study:
○自然発症した粘液腫様変性性僧帽弁閉鎖不全症によるうっ血性心不全の犬におけるピモベンダンと塩酸ベナゼプリルの生存期間に及ぼす効果
翻訳:村山康則
粘液腫様変性性僧帽弁閉鎖不全症は,既存の療法が存在するにもかかわらず依然として心疾患を抱える犬の容態の悪化や死亡の重要な原因でありつづけている。今回は症例260頭を2群に分け,それぞれピモベンダンまたはベナゼプリルを投与し,生存期間を比較した。その結果,既存の治療法とピモベンダンを併用したほうが生存期間が延長するという有力な証拠が得られた。また,予後因子がいくつか存在することが示唆されたため,報告する。
■UK VET
■突然死
前編○翻訳:荻原由佳
前駆症状が認められずに突然死亡した場合や,説明できないような死亡であった場合を「突然死」という。小動物では真の突然死が認められることはまれであるが,前編では犬および猫の突然死の原因として多い疾患を述べる。
○突然死
後編翻訳:荻原由佳
後編では,一般臨床獣医師が臨床現場で突然死の症例に遭遇し,剖検が必要となった場合に,どのように剖検を進めればよいのか詳述する。
■連載,他
■○困ったときの免疫抑制剤 ープレドニゾロン+αー
第5回ミコフェノール酸モフェチル
湯木正史
ミコフェノール酸モフェチルは,今のところ獣医学領域では使用報告が少ないが,プレドニゾロン+αとして応用できる可能性がある免疫抑制剤である。人医学領域で臓器移植後の拒絶反応の抑制のために開発された薬剤であるが,近年は免疫介在性疾患に対する臨床応用が始まっている。
○TopicDICの診断 ―D-dimerとP-FDPの臨床応用―
古川誠,三浦直樹,曲泰男,上村利也,野上理加,桃井康行
○Topic鹿児島大学農学部附属動物病院
設計コンテスト開催
桃井康行
J-VETインフォメーション
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- 商品ID
- 00010901
- 判型
- A4
- 発刊日
- 2009年1月10日