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J-VET 2009年5月号 犬の皮膚肥満細胞腫の放射線治療 COMPENDIUM:播種性血管内凝固 他
最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」
小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。
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■小動物診療のエビデンス
■○腫瘍疾患のエビデンス 9犬の皮膚肥満細胞腫の放射線治療
風戸友佳里,藤田道郎
肥満細胞腫の放射線治療では,オルソボルテージX線とメガボルテージX線のどちらも十分に効果が期待できる。また,術後に不完全切除であると判断された肥満細胞腫には,放射線治療が有効である。リンパ節に転移していなくても,予防的に放射線照射を行うことが推奨される。放射線障害はどの患者にも起こる可能性があるため,あらかじめ飼い主の理解を得ておく必要がある。
■COMPENDIUM
■○播種性血管内凝固:DIC
監訳:鬼頭克也
播種性血管内凝固(DIC)は,ヒトや動物において生命にかかわる重篤な病態である。本症はさまざまな疾患の二次的な合併症であり,微小血栓症と多臓器不全を引き起こすとともに逆説的な出血が起こる,複雑な症候群である。犬と猫におけるDICの病態生理,診断,治療について論じ,実験による評価の段階であるものも含め,新しい治療方法や検査方法についても検討する。
○犬と猫の5大中毒
監訳:折戸謙介
動物に対して毒性をもつ物質は,ほとんどの家庭に存在する。消化管内における毒物の吸収を阻止あるいは最小限に抑えるためには,中毒を早期に発見することがきわめて重要である。病歴,臨床徴候,臨床検査所見により仮診断を下し,治療を開始する。
■UK VET
■○犬と猫の難聴
監訳:神志那弘明
難聴,とくに先天性難聴は獣医学領域では古くから知られている。今日,小動物臨床の現場において難聴に遭遇する機会が増しているが,これは飼い主,ブリーダー,臨床獣医師の難聴に対する認識が高まった結果である。本稿は,聴覚器とその機能,難聴の原因と機序,聴覚検査の方法を述べる。
○セルフアセスメント
翻訳:荻原由佳
■連載,他
■○新連載UK VETより
内視鏡学
第1回消化管内視鏡検査1. 上部消化管
監訳:坂井学
内視鏡検査は侵襲性が低く,切開などが不要な検査方法であり,生体組織検査(生検)や細胞診の材料を得ることもできる。また,異物の除去や簡単な手術など,治療的な処置も行うことができる。全11回にわたり,消化管内視鏡,呼吸器内視鏡,腹腔鏡,胸腔鏡の検査方法,治療手技について述べる。今回は上部消化管の内視鏡検査手技を解説する。
○画像診断シリーズ実践 心エコー検査(第2部)エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(10)心嚢水・胸水
田中綾
心嚢水と胸水は,いずれも緊急性を要することが多い疾患であり,確実な診断と対処が必要となる。今回は,これらの疾患において心エコー検査をどのように活用すべきか解説する。
○新連載Case Report in JARMeC
第1回症例報告シリーズを開始するにあたって
小川博之
日本動物高度医療センター(JARMeC)は,「人材育成」「高度医療」「臨床研究」という3つの理念を掲げて平成19年に開業したが,センターを設立するまでには,さまざまな問題を解決しなければならなかった。連載を開始するにあたって,まずは外部の方々にはわかりにくい背景と,今後の方向性,課題を紹介する。
J-VETインフォメーション
- 商品情報開閉
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- 商品ID
- 00010905
- 判型
- A4
- 発刊日
- 2009年5月10日