EDUWARD Press 書籍・雑誌 単品購入、定期購読

MAGAZINE

雑誌

拡大

  • 販売終了

J-VET 2009年8月号 薬剤の適応を見極める 1. ピモベンダン

  • LINE
  • X
  • Facebook

最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

ご注文はこちら

目次開閉
■小動物診療のエビデンス
■○循環器疾患のエビデンス 5薬剤の適応を見極める
1. ピモベンダン
折戸謙介
心臓が収縮する際にはCa2+が必須である。心不全では細胞内のCa2+のハンドリングが破綻しているため,細胞内Ca2+を増加させることを目的とした薬物は有効性が低いが,カルシウムセンシタイザーは細胞内のCa2+濃度が一定でも収縮力を増強する。ピモベンダンは,カルシウムセンシタイザーとしての作用とホスホジエステラーゼ(PDE)Ⅲ阻害作用をあわせもつ強心薬である。ただし,心不全徴候が観察されない軽度の僧帽弁逆流症でピモベンダンを投与すると,徴候を悪化させてしまう可能性がある。一方,心不全徴候を呈する拡張型心筋症や僧帽弁逆流症の犬では,延命,徴候改善などの効果が認められている。
■COMPENDIUM
■○気管閉塞と気管損傷
監訳:米澤 覚
犬と猫における気管閉塞および気管損傷は,生命にかかわるおそれがある。関連する臨床症状を早期に発見することと,適切な診断方法および治療方法を進めることが生命維持のために重要である。獣医学分野で報告されている気管閉塞の一般的な原因は,気管内異物および気管腫瘍である。気管損傷は,気管内挿管や外傷に関連して起こる。X線検査と気管内視鏡検査が有用な診断方法であり,治療方法として気管修復術または気管切除吻合術が多く行われている。
○犬と猫の口腔検査
監訳:藤田桂一
犬と猫の全身の身体検査で最初に行う無麻酔下の検査では,一般の口腔検査のほかに頭蓋骨の形に特徴的な口腔疾患の検査を行う。これらの口腔の異常所見をもとに麻酔下で詳細な検査を行う必要性を飼い主に提示する。次に麻酔下での検査として,咬合,歯の数,歯垢・歯石付着,歯周病の程度,歯の色,歯の形と大きさ,欠損・外傷,軟部組織を系統立てて評価する。それぞれの検査に必要な器具機材,評価のポイントも解説する。
■UK VET
■○リンパ節に対するX線・超音波検査1. 胸部のリンパ節
翻訳:菅沼常徳
リンパ節の評価は,腫瘍のステージ分類を行う際や,局所浸潤および遠隔転移の有無を確認するために重要である。胸部においては,リンパ節が腫脹しているか否かを評価するスクリーニング検査の手段としてX線検査が有効な場合が多い。超音波検査は,対応できない部分が多いが,X線検査よりも感度が高く,内部構造が観察でき,また,FNAのガイドとして利用することが可能である。
○リンパ節に対するX線・超音波検査2. 腹部のリンパ節
翻訳:菅沼常徳
腹部のリンパ節は,胸部のリンパ節と同様に,正常時はX線検査で独立した構造物として確認することは困難であるが,腫大した場合やX線透過性が変化した場合には確認することが可能となる。ただし,正常な大きさであっても病変がないとはいえない。腹部のリンパ節の多くは超音波検査で確認可能である。
■連載,他
■○UK VETより
内視鏡学第4回
呼吸器内視鏡検査2. 気管気管支
監訳:坂井 学
気管支内視鏡検査は,呼吸器疾患の診断に有用な検査方法である。気管から,気管支の第二分枝または第三分枝までの内腔および気道壁の画像を得ることができ,検査材料の採取や,異物の除去にも利用することができる。
○画像診断シリーズ
実践 心エコー検査(第2部)エコー検査所見に応じた確定診断法とその治療(11)
心臓腫瘍
田中 綾
心臓腫瘍はまれにしか発生せず,遭遇する機会はそれほど多いとはいえない。しかし,心嚢水貯留や不整脈の発生に起因する心不全の原因ともなるため,鑑別診断の1つとして常に考慮する必要がある。
○新連載 動物病院の言葉をわかりやすく第1回 病院の言葉
藤田桂一
獣医師同士であれば何の問題もなく,むしろ情報を正確にやりとりするために欠かせない専門用語。ただし,動物看護師にはわかりにくい用語,飼い主には理解できない用語,誤解されている用語は,案外多いものである。それに気づき,スタッフや飼い主にわかりやすく説明できる獣医師になるための,必読の連載。
商品情報開閉
商品ID
00010908
判型
A4
発刊日
2009年8月10日
商品カテゴリ

Page Top