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J-VET 2009年12月号 薬剤の適応を見極める 3. 新しい抗てんかん薬 ゾニサミド

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最新獣医学エビデンス情報誌 月刊「J-VET」

小動物診療のエビデンスわが国獣医療界にもEBM(Evidence Based Medicine)を。
■臨床現場でよくみる疾患や症状について,現時点のエビデンスを掲載しています。
■日本の執筆陣が,日本の獣医療の実情をふまえて執筆しているため,飼い主へのインフォームドコンセントにもすぐに役立ちます。COMPENDIUM世界レベルの記事を日本語訳で。
■世界各国で最も信頼されている獣医学雑誌から,わが国獣医療界の臨床事情に鑑み,重要と考えられる記事をピックアップし,掲載しています。
■オリジナル発行後約6カ月で日本語訳を掲載。日常診療でよくみる疾患、まれにしかみない疾患の知識をアップデートできます。

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■小動物診療のエビデンス
■○神経疾患のエビデンス 7薬剤の適応を見極める 3. 新しい抗てんかん薬 ゾニサミド
福永航也,折戸謙介
ゾニサミドは,フェノバルビタールとは異なる作用メカニズムでてんかん発作を抑制するため,これらの薬物を併用することで相加的および相乗的な効果が期待できる。フェノバルビタールは薬物代謝酵素(チトクロームP450)を誘導する。ゾニサミドはこの誘導された酵素により代謝されるため,フェノバルビタールと併用すると血中濃度が上昇しにくくなる。フェノバルビタールとの併用時には,単独投与時よりもゾニサミドの投与量を増やす必要がある。ゾニサミドは,併用はもちろん,単独でも難治性てんかん症例の発作を抑制したことが報告されている。
■COMPENDIUM
■○犬の喉頭麻痺
監訳:川崎安亮
喉頭麻痺は,大型犬の上部気道閉塞の原因として最も多くみられるものの一つである。先天性の喉頭麻痺も報告されているが,一般には高齢犬で後天性に発生する。臨床徴候としては,鳴き声の変化,吸気性喘鳴,呼吸困難などが認められる。喉頭麻痺は,軽麻酔下の喉頭検査において披裂軟骨の外転が認められないという所見で診断する。最も多く行われる外科的治療法は,片側披裂軟骨側方化術である。術後,大部分の犬は呼吸機能が大幅に改善されるが,誤嚥性肺炎のリスクが高い状態がその後の生涯にわたり続く。
○気胸
監訳:伊東輝夫
気胸は開放性気胸と閉鎖性気胸に分類され,また,外傷性気胸,自然気胸,医原性気胸に分類される。原因として最も多いのは胸部外傷である。自然気胸は嚢胞性肺気腫に起因することが多く,医原性気胸は胸腔の操作手技に伴う重大な合併症の一つである。外傷性気胸と医原性気胸は,胸腔穿刺や胸腔チューブ造瘻術で治療することが多い。自然気胸では罹患肺葉の外科的切除が必要になる。予後は,外傷性気胸はほかに致死的な外傷がないかぎり良好,自然気胸は原因疾患と治療法に左右され,医原性気胸は良好と考えられている。
○RAA系と心臓疾患・腎臓疾患の治療
監訳:折戸謙介
レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)は,心臓疾患および腎臓疾患の病態生理に重要な影響を及ぼしている。アルドステロンは,局所の血管収縮やナトリウムの再吸収を起こす一因であり,また,いくつかの臓器では炎症や線維化が起こる場合もある。RAA系を調節する薬剤としては,レニン阻害薬,アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬,アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬,アルドステロン拮抗薬があげられる。
■UK VET
■○老齢犬の発作
監訳:神志那弘明
発作を起こす多くの神経疾患は,主に老齢犬に発生する。臨床徴候の初発年齢と,疾患の進行期間および経過は,鑑別診断を実施するにあたり重要な検討項目である。若齢犬と老齢犬では,神経学的検査所見にわずかな差があるが,重大な異常などと誤認しないよう,この差を認識しておくことが重要である。
○セルフアセスメント
翻訳:荻原由佳
■連載,他
■○UK VETより
内視鏡学
第7回腹腔鏡 3.腹腔鏡補助下潜在精巣摘出術
監訳:坂井 学
犬では,8週齢までに陰嚢に両側の精巣が認められない場合には潜在精巣と診断される。猫では出生前に精巣下降が起こるようである。治療として去勢手術を行うが,腹腔鏡補助下でこれを行う利点と,その術式について解説する。
○第18回
岐阜大学臨床セミナー 教育講演犬の門脈体循環シャント-血管走行による症状発現の差異と手術方法-
鷲巣 誠
門脈体循環シャントは,無症状の症例から,重度の症状が現れる症例まで多様である。したがって,本来考えられているよりも症例が多く存在するのではなかろうか。わずかな症状を見逃さず,症例によって異なる血管走行状態を把握し,手術方法を決定するためには。
○獣医師・病院スタッフのためのストレス・マネジメントの基礎知識第5回 ストレス対処法
中川真美
ストレッサーやストレス反応を和らげるために,どのように対処していけばよいか。直感的に気分転換や気晴らしを思い浮かべるが,それ以外にも,問題の見方を変えることや人に相談することも対処法の一つになる。
○動物病院の言葉をわかりやすく第4回 重篤
藤田桂一
一般の人にはあまり知られていないが,医療従事者が患者に対して使うことが多い「重篤」。動物が「重篤」であることを,飼い主にどのように伝えればよいか。
○アイムス誌上学術セミナー8〈胃腸管ウェルネス〉胃腸の健康のためのプレバイオティクス
Sherry Lynn Sanderson
犬と猫の胃腸管はきわめて動的な器官であり,生体の健康と幸福に欠かせない多くの機能を担っている。生体の健康は胃腸管の健康にかかっているといっても過言ではない。胃腸管の健康を維持するために,食物繊維が果たす役割について述べる。
○Medical Interview「ベトメディン(R)」(ピモベンダン製剤)の使用感と可能性を探る第3回
平川 篤 総院長(ペットクリニック ハレルヤ・福岡県)
商品情報開閉
商品ID
00010912
判型
A4
発刊日
2009年12月10日
商品カテゴリ

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