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ViVeD No.14(2008年3月号) 皮膚の上皮性腫瘍2008(前編)
小動物皮膚科専門誌 季刊「ViVeD」
●最新の獣医皮膚科臨床を視覚的に理解
●「ヴィジュアル」の名のとおり写真を中心とした症例報告を多数掲載。
●原因から診断・治療方法まで詳細かつわかりやすく解説した特集。
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【特集】皮膚の上皮性腫瘍2008(前編)(State of the Art of Epithelial Tumor)
■特集にあたって
Emily J. Walder
■“基底細胞腫瘍"に何が起こったのか?
Emily J. Walder
本稿では,獣医学領域における"基底細胞腫瘍(basal cell tumor)"という用語の歴史的変遷について記す。数十年間にわたって獣医学領域において用いられてきた"基底細胞腫瘍"なる一群の皮膚腫瘍は,現在ではヒトの類縁腫瘍との比較だけでなく,より明確な組織学的および免疫組織学的的評価に基づいて,数種類の異なる良性および悪性の腫瘍タイプに分けられる。それらは,毛芽腫,充実性-嚢胞状アポクリン汗管腺腫および癌,基底細胞癌ならびに基底有棘細胞癌である。
■光線角化症と扁平上皮癌
Ann M. Hargis
光線角化症は,重層扁平上皮細胞が異常に増殖したものであり,局所浸潤や転移することのある浸潤性の扁平上皮癌へと移行する可能性がある。本病変の原因と病態生理は多因性であり,とくに低緯度あるいは高地における慢性的な日光曝露,罹患部は色素が少なく被毛がまばらな皮膚,および加齢が挙げられる。また,主にマウスにおける実験的研究やヒトにおける疫学的研究によれば,本病変の発生にはパピローマウイルス感染および免疫抑制の関与が示唆されている。とくに重要な因子の1つに,太陽光に含まれるUVB光線があり,上皮細胞のDNA障害,腫瘍抑制遺伝子の突然変異および宿主細胞の免疫抑制を引き起こす。
■犬および猫のパピローマウイルス誘発性皮膚疾患
Claude Favrot
犬では4つの型,猫では1つの型のパピローマウイルスが報告されクローン化されているが,これまでに得られているエビデンスからは,ほかにもいくつかのウイルス型が存在することが示唆されている。これらのウイルスは古典的な疣贅のみでなく,色素性局面,内反乳頭腫およびサルコイドを誘発する。さらに,それらのいくつかは皮膚癌の発生にかかわっている可能性がある。本稿では,肉食動物のパピローマウイルスについての最新知見および関連性疾患について概説する。
【連載】
■アトピー性皮膚炎に関与するアレルゲン(4) スギ花粉以外の花粉アレルゲン
阪口雅弘
【トピック】
■ホームドクターでの犬アトピー性皮膚炎の診療
山岸建太郎
【症例報告】
■犬アトピー性皮膚炎に対するイヌインターフェロン-γの長期維持療法
安川邦美,下田哲也
【海外情報】
■猫の膿皮症の治療
Brett E. Wildermuth, Craig E. Griffin, Wayne S. Rosenkrantz
■猫の免疫療法
Ann M. Trimmer, Craig E. Griffin, Wayne S. Rosenkrantz
【ViVeDインフォメーション】
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- 商品ID
- 00070803
- 発刊日
- 2008年3月1日