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ViVeD No.16(2008年7月号) 犬の肥満細胞腫2008(前編)

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小動物皮膚科専門誌 季刊「ViVeD」

●最新の獣医皮膚科臨床を視覚的に理解
●「ヴィジュアル」の名のとおり写真を中心とした症例報告を多数掲載。
●原因から診断・治療方法まで詳細かつわかりやすく解説した特集。

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目次開閉
【特集】犬の肥満細胞腫2008(前編)(Canine Mast Cell Tumor)
■特集にあたって
Matti Kiupel
■犬の肥満細胞腫の臨床所見,診断および外科治療
Nicholas Bacon
肥満細胞腫の臨床所見は多様で,しばしば診断を誤らせるため,すべての皮膚および皮下に認められる腫瘤について針生検を行うべきである。細胞診によって診断が確定した後,とくに中等度から高度に進行したものであれば,リンパ節,肝臓および脾臓についても検査を行い,ステージ分類(ステージング)を行うことをお勧めする。外科的治療が肥満細胞腫の最も有効な治療法であり,切除範囲が適切であれば,多くが完全に治癒する。外科的マージンの範囲は腫瘍のグレード,慢性化,挙動により決めるべきである。
■犬の肥満細胞腫の予後指針:マージンの評価と組織学的グレード
Matti Kiupel, Joshua D. Webster, Vilma Yuzbasiyan-Gurkan
犬の皮膚肥満細胞腫は罹患率が高く,様々な治療プロトコールに関わる費用の問題があることから,その犬に対して補助的な放射線療法や化学療法を行うことが有用かを判断するために,正確に予後を評価する必要がある。近年は,組織学的グレードが全身的な治療の主な決断因子であり,マージンの評価が局所の治療の第一の決断因子になっている。この論文では,正確なマージンの染め方,最近の組織学的グレード分類の分析,組織学的グレードとマージンの評価における新たな指針について述べる。
■犬の肥満細胞腫の予後指針:増殖マーカー
Joshua D. Webster, Matti Kiupel, Vilma Yuzbasiyan-Gurkan
犬の皮膚肥満細胞腫は犬の悪性腫瘍の中でもよくみられ,生物学的挙動は様々である。それゆえ,正確に予後を判定することは非常に重要である。犬の肥満細胞腫の臨床的特徴は肥満細胞腫の生物学的挙動を予見するために使用されてきた。しかしながら,研究によりそれでは不十分であることが分かった。これに対して,増殖マーカーである,とくにKi67,AgNORを予後因子として使用することを推奨する研究がある。Ki67,AgNORの評価を含む細胞の増殖を分析し,組織学的グレードとc-KITの評価を日常的な犬の肥満細胞腫の予後判定に組み入れていくべきである。
■犬の肥満細胞腫の内科療法
Douglas H. Thamm
犬の肥満細胞腫の全身化学療法は,転移の可能性が非常に高いか,積極的な局所治療(外科手術または放射線療法)が腫瘍の場所や程度,所在地もしくは飼い主の意思によって実施できない場合に適用される。犬の肥満細胞腫に最適な化学療法が何かは十分知られていないが,薬剤や投与方法,その効果についての情報は蓄積されている。ここでは犬の肥満細胞腫患者に対して用いられている,抗腫瘍剤とその投与計画について総括する。また緩和療法,対症療法についても述べる。
【症例報告】
■アトピー性皮膚炎に対し,イヌインターフェロン-γ療法を用いた犬の2例
山岸建太郎
■組換え型イヌインターフェロン-γ週1回投与により効果が認められたアトピー性皮膚炎発症初期の犬の6例
渡辺貴之
【連載】
■アトピー性皮膚炎に関与するアレルゲン(6) 薬物および医療関連製品アレルゲン
阪口雅弘
【第6回世界獣医皮膚科会議のご案内】
【ViVeDインフォメーション】
商品情報開閉
商品ID
00070807
発刊日
2008年7月1日
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