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ViVeD No.19(2009年1月号) 皮膚糸状菌症2009(前編)
小動物皮膚科専門誌 季刊「ViVeD」
●最新の獣医皮膚科臨床を視覚的に理解
●「ヴィジュアル」の名のとおり写真を中心とした症例報告を多数掲載。
●原因から診断・治療方法まで詳細かつわかりやすく解説した特集。
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【特集】皮膚糸状菌症2009(前編)(Dermatophytosis)
○特集にあたって
Karen A. Moriello
○一般的病原性皮膚糸状菌の概要
Ross Bond
本稿では,皮膚糸状菌の主要な病原体の小動物皮膚病学における重要性について総括する。最も一般的にみられる病原体にはMicrosporum canis,M. gypseum,M. persicolor,Trichophyton mentagrophytesおよびT. erinaceiがあるが,地理的領域によってその発生頻度に大きな違いがある。
○皮膚糸状菌症の発症機序概論
Patrick Hensel
皮膚糸状菌症は小動物において最も多くみられる表在性真菌感染症の1つであり,最も一般的な病原菌はMicrosporum canis である。皮膚糸状菌は感染物質との直接的な接触によって伝播し,感染の危険性は複数の猫を飼っている家庭,猫預かり所,または動物保護施設のような飼育密度の高い環境において著しく高い。病原体が皮膚表面に感染し,皮膚糸状菌の病原体間で複雑な相互作用が生じると,皮膚の角質化および宿主免疫系が発現する。感染からの回復は,強力な細胞介在性免疫の発現に関連している。
○犬と猫における皮膚糸状菌症の一般的および稀な臨床症状
Sandra Nogueira Koch, Sheila MF Torres
犬および猫の皮膚糸状菌症は,臨床現場において遭遇する最も多形性を呈する皮膚疾患である。この疾患は,若齢動物,密集状態で生活する動物,および衰弱した動物で最も一般的にみられる。脱毛,痂皮形成,落屑,および炎症を引き起こすあらゆる疾患が,とくにこれらの症状が毛嚢に関連する場合には適切な鑑別診断を要することになる。本稿は,犬および猫の皮膚糸状菌症に関連する一般的および稀な臨床症状について総括する。
○皮膚糸状菌症の診断における診断器具とその限界
Patrick Hensel
皮膚糸状菌症の臨床症状は非常に多様であり,その診断には皮膚疾患を呈する動物の皮膚科学的精密検査による除外診断を含める必要がある。ウッド灯検査および被毛の直接鏡検はスクリーニング法であるが,陰性結果は皮膚糸状菌症を除外診断するものではない。ウッド灯検査は,鏡検または培養のための被毛を特定するために用いることができる。被毛の直接鏡検が初診時に感染症を確定することもあるが,真菌培養は常に実施する必要がある。
【連載】
○アトピー性皮膚炎に関与するアレルゲン(9) シックハウス症候群と化学物質過敏症真菌
阪口雅弘
○蟲のヒトリゴト(3) マダニの生殖行動
森田達志
【症例報告】
○滴下式モキシデクチンで治療した犬の疥癬症の3例
小久保貴史,高木志典,山田賢次
【海外情報】
○猫における痂皮形成皮膚疾患
Ariane Neuber
○猫の脱毛症:パート1
Ewan Ferguson
○海外書籍翻訳シリーズ(3)「SKIN DISEASES OF THE DOG AND CAT : Clinical and Histopathologic Diagnosis」
【第6回世界獣医皮膚科会議リポート】
【ViVeDインフォメーション】
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- 商品ID
- 00070901
- 発刊日
- 2009年1月1日