
- 販売終了
ViVeD No.20(2009年3月号) 皮膚糸状菌症2009(後編)
小動物皮膚科専門誌 季刊「ViVeD」
●最新の獣医皮膚科臨床を視覚的に理解
●「ヴィジュアル」の名のとおり写真を中心とした症例報告を多数掲載。
●原因から診断・治療方法まで詳細かつわかりやすく解説した特集。
ご注文はこちら
- 目次開閉
-
【特集】皮膚糸状菌症2009(後編)(Dermatophytosis)
○特集にあたって
Karen A. Moriello
○皮膚糸状菌症の治療における局所療法
Ross Bond
本項では局所的治療の有用性および限界について解説し,臨床試験に関する文献を総括する。石灰硫黄合剤,ミコナゾール/クロルヘキシジン合剤およびエニルコナゾールの使用に焦点を当てる。石灰硫黄合剤およびミコナゾール/クロルヘキシジン合剤は,とくに猫において利用可能な局所的補助治療であることが認められ,エニルコナゾールは犬に使用されることが多い。
○現在使用されている全身的抗真菌剤の最新情報
Patrick Hensel
皮膚糸状菌症において症例の多くは自己限定的であるが,人獣共通感染性であるためその治療が強く勧められる。局所的治療および環境的汚染除去のほかに,成功させるための治療計画の一部として全身的治療が常に必要である。最近,獣医師にとって広域抗真菌剤が利用可能となったが,潜在的な有害作用および費用などの要因が特異的薬剤の選択を検討させている。
○皮膚糸状菌症:治療の経過観察と無効例
Karen A. Moriello
皮膚糸状菌症の治療中の動物は,しばしば真菌学的治癒(真菌培養で陰性を繰り返す)に達するよりずっと前に臨床的治癒,すなわち正常な外観に達することがある。長期間の治療を必要とする全疾患と同様に,経過観察計画が治療に対する反応の評価を確定するために必要となる。真菌培養での集落形成単位の計数を伴う毎週の真菌培養が治療の監視に推奨されている。
○皮膚糸状菌症:環境汚染問題
Karen A. Moriello
皮膚糸状菌による感染では鱗屑および切れ毛となる。この自然感染物質は容易に環境中に脱落する。この物質に曝露された動物は機械的な伝播によって容易に培養陽性となり,汚染が十分強く,宿主が感受性である場合には,感染の直接原因になる。環境の汚染は,病変部を剃毛して感染物質を取り除くこと,治療計画に局所的治療および治療中の動物の隔離を含めるなどの単純な方法によって最小限に抑えられる。
○犬と猫における皮膚糸状菌症の治療 : 飼い主への情報資料および治療計画の要約
Karen A. Moriello,Ross Bond,Patrick Hensel,Sandra Nogueira Koch,Sheila MF Torres
ここでは「皮膚糸状菌症の治療法」に関する論文の中の総論についての情報を総括する。本稿は意図的に,飼い主用の情報および治療の推奨計画の二重のハンドアウトとして使用されるように作成されている。あらゆる個々の罹患動物の治療は,その動物ならびに飼い主の要望および状況に合わせる必要があることを著者らがいくら強調してもし過ぎることはない。
【海外情報】
○ペットウサギの皮膚病
David Scarff
○猫の脱毛症:パート2
Ewan Ferguson
○皮膚エリテマトーデス:総論
Hilary A Jackson
○海外書籍翻訳シリーズ(4)「SKIN DISEASES OF THE DOG AND CAT : Clinical and Histopathologic Diagnosis」
【連載】
○アトピー性皮膚炎に関与するアレルゲン(10) 接触性皮膚炎アレルゲン
阪口雅弘
○蟲のヒトリゴト(4) ノミの糞
森田達志
【セミナー取材記】
○第3回
獣医アトピー・アレルギー・免疫シンポジウム
【ViVeDインフォメーション】
- 商品情報開閉
-
- 商品ID
- 00070903
- 発刊日
- 2009年3月1日