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動物看護学教育標準カリキュラム準拠 専門基礎分野 動物寄生虫学

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動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書

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(序文より)
 近年の獣医学および獣医療の多様化・高度化には目を見張るものがあり、複雑多岐に変容する 獣医療に対応するためには、獣医学教育の高度化は必然である。それと同時に獣医療を補助・支援し、生命倫理の理念に基づく動物看護や臨床検査等の高度な専門技術者の育成を求める声が高 まっていることは周知のとおりであろう。
 動物保健看護教育を推進する大学(倉敷芸術科学大学、帝京科学大学、日本獣医生命科学大学、ヤマザキ学園大学、酪農学園大学 <五十音順>)では、動物保健看護学教育の推進と動物看護並び に獣医療の発展に貢献することを目的として、2008年に全国動物保健看護系大学協会を設立した。動物看護学教育における標準カリキュラムの作成と検証、それらに対応した教科書作成、さらにカリキュラムの改訂は大学の使命だといえる。
 これまで、当協会では、高位平準化を目標にした動物看護学教育標準カリキュラムを2008年から2011年まで検討を重ね、2011年12月には「動物看護学モデル・コア・カリキュラムの基準となる教育項目一覧」を策定した。その後、動物看護学教育において専修学校と大学が異なるカリキュラムで、異なる教育を行うのは混乱を招くという理由から、全国動物教育協議会とカリキュラムの整合性を図り、内容や単位数を削減して 2012 年 11 月に「動物看護学教育標準カリキュラム」を公表した。
 動物看護学教育標準カリキュラムに沿った一定基準の教育を進めるためには、教材としてカリキュラム準拠教科書が必須であり、2013 年4月より本格的に制作を開始させた。科目の特性から、基礎と応用に分ける必要があるものは、総論と各論に分冊して進めた。
 動物看護学教育におけるこのような本格的な教科書制作は、日本で初めての取り組みである。そのため、基となる適切な資料がなく、時間的制約も厳しいなかで、制作は困難を極めた。さらに、カリキュラム準拠教科書制作の過程で、加えた方が良い内容や軽減すべき内容、他の科目で取り扱った方が適当と考えられる内容等、さまざまな意見が出てきた。今後も標準カリキュラムの改訂へ向けた意見として集積を続けたい。
 この動物看護学教育標準カリキュラム準拠教科書の存在が、日本での動物看護学の高位平準化 に少しでも貢献できることを願ってやまない。
目次開閉
序文
「動物寄生虫学」発刊にあたって
著者一覧

「動物寄生虫学」全体目標

【第1章 動物寄生虫学総論】
1.歴史
2.寄生虫症と動物寄生虫学の重要性
3.寄生虫・宿主との相互関係
4.動物寄生虫の分類
5.寄生虫の生活環と生殖法
6.感染経路と伝播形式
7.寄生虫・衛生動物の病害と宿主の反応
8.人獣共通感染症(ズーノシス)
9.寄生虫症の治療と予防
演習問題

「動物寄生虫学」各論 一般目標/到達目標

【第2章 原虫類】
1.総論
2.赤痢アメーバ
3.ジアルジア類(ランブル鞭毛虫類)
4.トリパノソーマ類
5.リーシュマニア類
6.アピコンプレックス類(胞子虫類)
7.ヘパトゾーン類
8.ピロプラズマ類
演習問題

【第3章 蠕虫類】
3-1 総論
1.形態
2.生活環
3.分類
3-2 線虫類
1.総論
2.回虫類(犬・猫・ブタ回虫)
3.ギョウ虫類
4.アニサキス類
5.鉤虫類
6.糞線虫類
7.広東住血線虫
8.ウマの円虫類
9.胃虫・顎口虫類
10.犬糸状虫
11.東洋眼虫
12.鞭虫類
13.旋毛虫
3-3 吸虫類
1.総論
2.肝蛭
3.横川吸虫
4.肝吸虫
5.壺形吸虫
6.肺吸虫類
7.浅田棘口吸虫
8.住血吸虫類
9.吸虫類の治療・予防
3-4 条虫類
1.総論
2.犬、猫の条虫類
3.ウマの条虫類
4.ネズミ、ハムスターの条虫類
5.ヒトの条虫類
6.条虫の治療・予防
演習問題

【第4章 衛生動物】
1.総論
2.ダニ類
3.シラミ・ハジラミ類
4.ノミ類
5.双翅類
演習問題

【第5章 寄生虫症の診断と検査】
1.総論
2.虫体の固定、保存、染色法
3.糞便内原虫検査法
4.糞便内蠕虫卵検査法
5.血液検査法
6.特殊な検査法
7.虫卵培養法
8.免疫診断法・遺伝子診断法
演習問題

索引
商品情報開閉
商品ID
10003853
著者等
編:全国動物保健看護系大学協会カリキュラム検討委員会 監修:内田明彦 執筆:浅川満彦、内田明彦、森達志
判型
A4
形式
並製本
148
ISBNコード
978-4-89995-812-3
発刊日
2014年4月10日

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